千葉県 長柄ダム ― 2024年12月07日
長柄ダムは、千葉県市原市にあるゾーン型アースダムで、前日に訪問した東金ダムと同じ水資源機構が管理しています。
このダムも房総導水路の一部で、東金ダムに溜めた利根川の水を長柄ダムに集め、そこから南房総導水路で 84km 先の大多喜町にある導水制御工に送られます。 長柄ダムは東金ダムよりも少し標高が高い場所にあり、2つのダムを経由しながら標高が高い場所に水を供給しています。
利用用途は東金ダムと同じく、水道用水、工業用水になります。
本体着工が 1980年で、完成は 1985年です。
長柄ダム北駐車場
かなり広い駐車場でした。
近くの人が散歩に来る程度なので、人もほとんどいません。 まぁ、観光地でも無いのでこんなものなのかも知れませんが..。
市津湖
総貯水容量は 1000万㎥ です。 東金ダムの 3倍位ある大きな湖です。
湖の名前の由来は、かつてのこの地域に因んでとの事。
なお、東金ダム、長柄ダムで釣りは禁止されています。 水道用水や工業用水の為の湖なので、人が直接湖に入るのは制限したいのでしょう。
洪水吐
長柄ダムはゲートレスのダムですが、自然越流方式の洪水吐が1ヶ所あります。
川を堰き止めたのではなく、、東金ダムの水をポンプで汲み上げている池のようなダムなので、ポンプを止めて水量を調節するとは思いますが、大雨の時はここから余分な水が流れ出るのでしょう。
湖側を見ていると「高さ」をあまり感じないのですが、反対側を見ると堤高が結構高い事がわかります。 長柄ダムの堤高は 52m、堤頂長は 250m です。
堤高の高さは日本のアースダムの中では 4番目に高いダムのようです。
元々、アースダムはロックフィルダムと比べると強度が低いので、大規模なアースダムは珍しいのかも知れません。 それにしても、千葉県はアースダムが多いですね...。
長柄ダムのダムカードは、東金ダムと同じ房総導水路事業所でも貰えますが、ダム湖の南側にある都市農村交流センターでも貰う事が出来ます。
ダムカードを貰いに、都市農村交流センターに行きましょう。
都市農村交流センタ
ここの受付でダムカードを貰う事が出来ます。
駐車している車も多く、ほとんど人がいなかった北側とはだいぶ雰囲気が違いました。
テニスやバーベキューなどもできるようです。 ログハウスもあり、Google Map では「ホテル」として表示されるので、宿泊できる場所なのかも知れません。
この辺りのキャンプ場とかも悪くは無さそうです。 キャンプでバイク旅もしてみたいので、この辺りも良いかも知れません。
都市農村交流センタは高台の上にあります。
湖岸にも駐車場があるので、最後にそちらに行ってみましょう。
取水設備
5段階の高さから取水できる選択取水設備のようです。
設計満水位が EL75.10、一番下の第5ゲートが EL 47.00との資料がありました。
建物の一部しか見えてませんが、水深は 30m 位はあるのかも知れません。
取水設備の近くには全層曝気循環設備があるようなので、日によっては水面が泡立っている所が見えるかも知れません。 訪問当日の水面は穏やかだったので装置は動いて無かったのでしょう。
さっきまでいた堤体が見えます。
この後、近くの人と思われる人と軽く雑談をしてから帰りました。
バイクだと、意外と話しかけられる事が多いです。
個人的に、旅先の何気ない雑談は嫌いではありません。
これで、国交省に記載されている千葉県のダムカード集めは完了。
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