長野県 大町ダム2025年07月19日

大町ダムは長野県大町市にある重力式コンクリートダムです。
本体着工は 1979年、完成は 1986年です。
主な利用目的は、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水、発電です。
大町ダムがある高瀬川の上流には七倉ダム、さらに上流には高瀬ダムがあります。
他の2つは東京電力が管理する発電用のダムのようですが、この大町ダムは国土交通省が管理する多目的ダムです。

訪問時は高瀬渓谷フェスティバル 2025 が行われており、ダム事務所の駐車場や第1駐車場にバイクを停める事ができず、展望広場がある第2駐車場に停める事になりました。
フェスティバルではダム内部の見学会も行われてましたが、12:00 の回まで整理券の配布が終わっており、今回はダム内部の見学は諦めました...。
フェスティバルの事を知っていたら、旧国鉄篠ノ井線廃線跡の見学と順番を入れ替えていたのですが残念な事をしました..。

第2駐車場から大町ダムが良く見えます。
水位がクレストゲートよりもだいぶ下の方なので、水位はそれほど高くないようです。
中央にある網の目のような部分がコンジット予備ゲート2門の扉です。
その両脇にあるカーブした水門が見える場所がクレストラジアルゲート2門です。 こちらは水があふれそうな時に使用する非常用洪水吐です。
その手前にある、建物が付きだしているような場所が選択取水設備です。
ここからだと、ダムの中心的な設備が良く見えます。
大町ダム

龍神湖
龍神湖は、大町ダムで作られた人工の湖で、大町ダムの総貯水容量は 3,390万㎥ です。
名前の由来は安曇野に古くから伝わる「泉小太郎」伝説に因んで命名されました。
泉小太郎は人間の父親と大蛇(龍)である母親の間にうまれた少年で、小太郎が母親の龍と供に安曇野周辺を開拓する伝説です。
なお、アニメ「日本昔話し」のオープニングで、龍に乗っている子供が小太郎です。
大町ダム・龍神湖

大町ダム・龍神湖

大町ダムを下流側から眺めた所です。
木が邪魔で少し見えにくいですが、クレストラジアルゲートが良く見えます。
下に見える四角い建物がコンジットラジアルゲートの排水口なのですが、木が邪魔であまり良く見えません。 ダムカードのようなアングルで写真を撮るのは難しそうです。
堤高は 107m あります。
大町ダム

大町ダム

クレストラジアルゲート2門の下流側の様子です。
手前にある塔のような部分は、多分、エレベーター室でしょう。
クレストゲートの大きさは、縦 11.15m、横 9.5m、重量 67.5t です。
ここから毎秒 1,315㎥ の放流が可能です。
大町ダム

大町ダム・クレストゲート

多分、クレストゲートの機械室か操作室だと思います。
大町ダム・クレストゲート

大町ダム情報館
大町ダムに関する情報がパネル展示されており、ダムカードもここで配布しています。
フェスティバル中だったので人が多かったのですが、ここはダムの端の方にある施設なので人が意外と少なかったです。
大町ダム情報館

天端道路
堤体の上部にあるメンテナンス用の通路です。
この写真では分かりにくいですが、奥の方にダム内部を見学するグループが集まっています。
中を見学出来ないのは残念。
堤頂長は 338m です。 上から見ると、大きなダムですね..。
大町ダム・天端道路

大町発電所
下流側を見下ろすと大町発電所が見えます。
今回のフェスティバルでは大町発電所を見学するコースもあったのですが、こちらも午前中の整理券は配布が終わってました。 残念です...。
大町発電所は、最大、13,200kW の発電が可能です。
大町ダム・大町発電所

選択取水設備
取水する水深を変えながら取水する設備です。
今は水位がかなり低いのでむき出しのような状態です。
ここから取水した水が利水放流ジェットフローゲートから排水されます。
大町ダム・選択取水設備

大町ダム・選択取水設備

利水放流ジェットフローゲート
赤い屋根の建物は発電関連の建物だと思います。
その手前側に管のように伸びてる部分が利水放流ジェットフローゲートだと思います。
選択取水設備から取水した水がジェットフローゲートから勢い良く放流されるのですが、現在は放流していないようです。 水不足なのかも知れないですね..。
大町ダム・ジェットフローゲート

エレベーター室
今日は内部見学出来る日なので扉が開いてます。
ただ、スタッフ同伴で整理券が無いと入る事は出来ません。
大町ダム・エレベーター室

コンジット予備ゲート
網の目のような物がコンジット予備ゲートの扉で、扉が上がっているのでコンジット予備ゲートが開いてる状態のようです。 扉の大きさは 5.1m × 5.1m で重量は 58.7t です。
大町ダムには常用洪水吐として2門のコンジットラジアルゲートがあります。 このコンジット予備ゲートは、コンジットラジアルゲートが故障した時や、メンテナンスの時に閉じられます。
ジェットフローゲートが放水して無かったので、多分、現在はコンジットラジアルゲートから利水放水しているのだと思います。
大町ダム・コンジットゲート

大町ダム・コンジットゲート

大町ダム・コンジットゲート

ダム下の減勢工を見ると水が流れている感じがしません。
川が干上がらないようにある程度の放流は行っているはずだと思うので、コンジットゲートからの利水放流は少量なのでしょうか?
それにしても、ここの川の水は普段からこんな色なのでしょうか?
まるで入浴剤でも使っているようです。
大町ダム・減勢工

艇庫
ダムメンテナンス用の船を保管する艇庫と、船を上げ下げするインクラインです。
大町ダム・艇庫

オウム真理教が坂本弁護士一家殺害事件を引き起こし、龍彦ちゃんの遺体が発見されたのが、大町ダム近くの長野県大町市平でした。
大町ダム小太郎広場駐車場には、坂本弁護士一家の慰霊碑もあります。
ここは、決して忘れてはいけない凶悪事件と関係のある場所でもあります。