静岡県 三保の松原 ― 2019年03月22日
三保の松原は「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産登録されている構成資産の一つです。 三保の松原は富士山からかなり離れている事から、世界遺産の構成資産に含めるのか最後まで議論された場所でもあります。
歌川広重の浮世絵などにも描かれている昔からの名勝でもあります。
バイクは三保松原駐車場のバイク専用エリアに駐車しました。
今日1日、高天神城、諏訪原城と、観光地としてはマイナーな場所を訪問していたので、ほとんど観光客に会いませんでした。 世界遺産、三保の松原は別世界でした。 駐車場も混雑しています。
まずは有名な砂浜の方に向かいます。
海風のせいか、三保の松原の松は、異様に傾いているのが目立ちます。
三保の松原では松林が枯死する問題が発生しているそうです。 原因がある程度判明しているようですが、昔からの風景なので後世に残したい物です。
羽衣の松
御穂神社の御祭神である三穂津彦命、三穂津姫命が降臨する際に憑依するのが羽衣の松です。 また、松の枝にかかっていた天人の羽衣を漁師が持ち帰ろうとした「羽衣伝説」もあるようです。 (舞を見せる事を条件に羽衣を返す話ですが、聞き覚えのある昔話です。)
この松は3代目らしく、初代は宝永大噴火の時に海に沈んだとの言い伝えがあるそうです。
富士山の噴火はここまで影響が出たのですね..。 (2代目との説もあり)
羽車神社
いつ頃から鎮座しているのか不明のようですが、江戸後期の文献にはそれらしき記載があるそうです。 現在の社は新しそうですが、それなりの歴史はありそうです。
「羽車」の名称は「羽衣」に引っ掛けているのでしょうか?
少し霞がかかっているので富士山が見えるのか不安でした。
実際に砂浜に出てみると、天候以前に微妙な場所に停めてある重機が...。
重機が写り込まないポジションを探ります...。
ちょっと霞んでますが、見えました。 富士山。
重機が写り込むので松林の部分は入らないように撮影...。
砂浜と富士山の組み合わせが美しいです。
しばらく砂浜をブラブラしてから御穂神社に参拝しに行きます。
神の道
三保の松原の砂浜から一直線に伸びる御穂神社の参道が神の道です。
松林の中を木製の遊歩道が 500m ほど続きますが、所々に休憩所もあり、歩いていて気持ちの良い遊歩道です。
この道を通って神様が羽衣の松に降臨するので「神の道」と呼ばれているようです。
御穂神社
正確な創建年代は不明なようですが、865年頃の記録に記載があるようなので、そうとう歴史のある神社のようです。 元々は現在とは別の場所に鎮座していたらしいです。
社殿は 1668年の火災で焼失しているようで、その後に仮宮として建てられたのが現在の社殿のようです。
舞殿
社殿
御祭神は御祭神である三穂津彦命、三穂津姫命。 三穂津彦命は大国主命の別名とも伝わります。
左から八雲神社、八幡神社、神明社
御祭神は、八雲神社は須佐之男命、八幡神社は応神天皇、神明神は天照大神です。
子安神社
御祭神は須佐之男命、稲田姫命です。
この神様は本殿の御祭神、大国主命の父母とされる神様です。
昔から安産祈願として底の抜けた柄杓を奉納する習わしがあったそうです。
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