山形県 山寺(立石寺)2016年08月18日

宝珠山立石寺を中心とする山寺は、慈覚大師によって 860 年に開かれたとされています。 1689 年に松尾芭蕉が有名な、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ場所でもあります。

入口のすぐ側にも駐車場はありますが、ほとんどが土産物屋の駐車場なので、少し離れてますが手前にある山寺駐車場にバイクを駐車します。 この駐車場はかなり広いです。 駐車場から商店街をしばらく歩いて入口に到着。
山寺・入口

本堂
「根本中堂」の方が正しい呼び方なのかも知れません。 同じ名前の建物が「比叡山延暦寺」にあり、 1200 年以上灯り続けていると言われる「不滅の法灯」を拝観した事がありましたが、恐らくそこから分灯されたと思われる灯がここにもありました。 この距離を歩いて運んだと思いますが、ちいさな炎を消さずに運ぶのは大変だったと思います。
山寺・本堂

日枝神社
全国にある日枝大神を祀る神社の一つだと思いますが、「出羽国山寺総鎮守」と書かれてました。 860 年に慈覚大師が開山した時に創建され、阿弥陀三尊を安置して守護神としたそうです。
山寺・日枝神社

念佛堂
「ころり往生阿弥陀如来」と書かれてます。 会津にも苦しまずに往生する「ころり信仰」がありますが、東北では結構広まっているのでしょうか?
1691 年に根本中堂(本堂)の東側からこの場所に移築したそうなので、古い建物なのは間違いなさそうですが、いつ頃建てられたのかは解らなかったです。
山寺・念佛堂

では、入山料を払って上を目指します。
苔むした感じが良い感じです。
山寺

姥堂
本尊は奪衣婆の石造。はっきり言って不気味です。
ここから下が地獄で上が極楽となり、近くの清水で身を清めた後に新しい着物に着替え、古い着物を奉納するらしいです。
山寺・姥堂

山寺・姥堂

そしてまた登る...。
山寺

山寺

阿弥洞
自然に削られた岩が阿弥陀如来の姿に見えるとの事。
仏の姿に見る事ができる人には幸福が訪れるそうです。
山寺・阿弥洞

仁王門
現在の建物は 1848 年に再建された物です。 左右には運慶の弟子たちによって造られた仁王像が安置されています。
山寺・仁王門

最上義光公御霊屋
山形城当主、最上義光公と家臣ら十人の位牌が収められています。
山寺・最上義光公御霊屋

奥の院
正式名称は「如法堂」。 奥の院は通称で、参道の一番奥にある事からそのように呼ばれています。
慈覚大師が持ち歩いていた釈迦如来と多宝如来が本尊になります。 現在の建物は明治5年に再建された物です。
山寺・奥の院
 
大仏殿
奥の院の左側にある建物です。 高さ5m の阿弥陀如来像が安置されています。
山寺・大仏殿

三重小塔
1513 ~ 1519 年にかけて作成された三重小塔で、国指定重要文化財に指定されています。 洞窟のような場所に収められていました。
山寺・三重小塔

山寺記念殿
明治41年に東宮嘉仁親王(後の大正天皇)が山寺を訪れた時の休憩所(行在所)になります。 現在は「行啓 山寺記念殿」と呼ばれています。
山寺・山寺記念殿

修行の岩場
凄い場所に建てられた修行用の小屋で、修行者以外は立ち入る事ができません。 出世欲にかられた修行者が転落死する事も少なくなかったと伝えられているそうです。
山寺・修行の岩場

納経堂
すごい崖の上に建っている建物は、写経を治める納経堂で、その下には慈覚大師が眠る入定窟があります。 山内で一番古い建物のようです。
台風が来たら吹き飛ばされそうなこの場所に、よく建てたものです。
山寺・納経堂

開山堂
開山堂と納経堂のツーショット。 開山堂は立石寺を開いた慈覚大師の御堂で、大師の木造が安置されています。 現在でも朝夕に食飯と香を備えているそうです。 しかし、納経堂の下の岩に入る亀裂が気になります...。
山寺・開山堂

五大堂
舞台造りのこの建物は、五大明王を祀る道場でした。
建てられたのは開山30年後と伝えられているので、かなり昔から建物があったようです。 なお、現在の建物は 1714 年に再建された物らしいです。
この建物の先にも道は続きますが、一般参拝者は立ち入り禁止になっています。
山寺・五大堂

山寺・五大堂

前回の訪問から7年ぶり、2回目の訪問。 そんなに時間が過ぎていたのかと自分でも少し驚いた。 前回来た時と変わらない風景、時間が止まっているかようなこの空間がここち良いです。
山寺


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