愛知県 熱田神宮2017年03月18日

愛知県名古屋市にある神社で、かの織田信長が桶狭間の戦いの先勝祈願をした事で有名です。
歴史は相当古いようで、日本武尊が伊勢国能褒野(ノボノ)で亡くなった時、妻の宮簀媛(ミヤズヒメ)が草薙剣を祀ったのが始まりとされています。
景行天皇の生没年が紀元前13年~130 年頃のようなので、その頃の出来事であれば、ほとんど神話の世界です。

どこにメインの駐車場があるのかを知らずに来たので西門の駐車場にバイクを止めました。 もらった案内図を見ると反対側の東門側に大きな駐車場がありそうです。
熱田神宮・西門

菅原社
説明不要かと思いますが、学問の神様、菅原道真が祀られています。
1529 年頃の古地図に「天満神社」「外天神」との記載があり、かなり昔からこの場所にあるそうです。
菅原道真って左遷された後、おもいっきり祟ってたはずですが今は神様ですか....。 不思議です。
熱田神宮・菅原社

大楠
ちょうど熱田神宮の中心部あたりにある大きな楠です。
この楠は、弘法大師が植えた物で樹齢1000年以上と伝わっています。
熱田神宮・大楠

本宮
伊勢神宮とほぼ同じ社殿の配置の神明造りになったのは明治に入ってからだそうで、それまでは尾張造りの社殿だったそうです。 たしかに屋根の造りなどは伊勢神宮の建物に似ている感じがします...。
尾張造りは拝殿、祭文殿、本殿が廻廊でつながっており、左右対称の構造になるようで、この地域独特の様式のようです。
熱田神宮・本宮

神楽殿
神楽殿と聞くと、舞台のような外から見渡せる建物を想像するのですが、ここのはちょっと違いました。 370人分の祈願者席がある大きな建物です。
ここで安全祈願や商売繁盛などの神楽が奉納されます。
熱田神宮・神楽殿

ならずの梅
神楽殿の向にある梅の木で、1529年頃の古地図にも記載されているようです。 そうなると樹齢 500 年位になりますが、その割には小さく感じます。
「ならずの梅」と呼ばれているのは一度も実がなった事な無いからだそうです。
熱田神宮・ならずの梅

よく見ると、ちょっとだけ赤い花が混じってます。
熱田神宮・ならずの梅

西楽所
1686年に徳川綱吉によって再建された建物で、向に対になる東楽所もあったようです。 舞楽神事にはこの前に特設舞台を作って楽を奏したようです。
要するに、昔の神楽殿って事でしょうか? 見た目もこっちの方が神楽殿に近い感じですし...。
熱田神宮・西楽所

信長塀
本殿を区切るように古い塀があります。
この塀は信長塀と呼ばれ、信長が桶狭間の戦いで勝利したお礼に奉納した土塀です。
信長は比叡山を焼き討ちにしたかと思えば、この様に律儀に奉納したりもします。 仏は嫌いでも神様は信じてたのでしょうか? おもしろい人物です。
熱田神宮・信長塀

六末社
本殿へ通じる参道の脇道に小さな社が連なっています。
日本武尊、尾張国造に関わる六社が並んでいます。
熱田神宮・六末社

徹社
本宮参拝の後は別宮の方へ向かいます。
徹社(とおすのやしろ)は天照大御神の和魂(にぎみたま)を祀ってます。
和魂とは神様の穏やかな側面で、雨や日光などの天からの恵みなどを指します。 対になるのが荒魂で、天変地異や疫病などを指します。
熱田神宮・ 徹社

楠御前社
ちいさな鳥居が沢山奉納されている楠御前社(くすのみまえしゃ)です。
干支や氏名を書いた鳥居を奉納すると、病気治療や安産の御利益があるらしいです。 社殿の代わりに楠の神木が祀られています。
熱田神宮・楠御前社

別宮八剣宮
708 年に神剣を造り、社を建てて祀ったのが別宮八剣宮です。 だから名前に「剣」が付くのでしょう。 祭典、神事は本宮に準じて行われるとの事ですが、本宮と比べるとこじんまりとした感じがます。 17:00頃と言う時間帯も関係するかも知れませんが人影もまばらです。 南門から参拝しない人はここまで来ないのかも知れません。
熱田神宮・別宮八剣宮

上知我麻神社
別宮の隣にある神社で、何気にこちらの方が別宮より立派に見えます...。
昭和24年に現在の場所に移されており、元々は200メートルほど南の場所にあり「源太夫社」と呼ばれてたそうです。
熱田神宮・上知我麻神社

孫若御子神社
別宮から少し寄り道をしながら西門駐車場の方へ戻ります。
明治7年に海蔵門内からこの場所に移されたようですが、海蔵門がどの辺りなのかは案内図を見ても解りませんでした。
祀られている天火明命(あまのほあかりのみこと)は尾張氏の始祖になります。
熱田神宮・孫若御子神社

南新宮社
朱色の社自体は珍しくありませんが、熱田神宮ではここだけです。
平安時代中期に疫病が流行り、疫神を祀ったのが始まりと伝わっています。
八坂神社と同じ素盞嗚尊(すさのおのみこと)が祀られているそうですが、素盞嗚尊ってよく聞く神様ですが疫神なんでしょうか? 暴風雨の神とする説など、荒っぽい神様ではあるようですが...。
熱田神宮・南新宮社

清雪門
元々は本宮の北門だったと伝えられてます。
668年、皇居にあった神剣がこの神宮に収められた時、二度と他へ移されないように門を閉ざした事から開かずの門ともよばれてます。
熱田神宮は「神剣」を納める為に造られた神社だったと思いますが、神剣が外に持ち出されていた時期があったようですね...。
熱田神宮・清雪門

二十五丁橋
板石の数から二十五丁橋と呼ばれてます。 名古屋最古の石橋とも言われてるようです。 (渡る事はできませんが...。)
熱田神宮・二十五丁橋

約一時間ほどで西門ちかくの休憩所まで戻ってきました。
参拝時間が何時までなのか知らなかったので、宝物館もパスして急いで観て回りましたが、参拝は何時でもOKだったようです...。
17:00を過ぎても続々と参拝者が来るくらいなので、もっとゆっくりすれば良かった...。
熱田神宮・休憩所

休憩所の売店でお土産を買って、今日の宿泊地である知立へと移動。
渋滞がひどくて1時間以上かかった...。
すり抜けすればもっと早く着いたかも知れないけど、旅先で事故るのも嫌だしなぁ...。


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