宮崎県 青島神社2018年04月29日

青島神社は宮崎県宮崎市にある「彦火火出見命」、「豊玉姫命」、「塩筒大神」の三柱を祀る神社です。 神社は青島のほぼ中央に鎮座しており、青島へは橋を歩いて渡る事が出来ます。
創建年代は不明ですが、嵯峨天皇の時代(在位期間 809年~823年)には存在していた記録があるようです。

本日宿泊するホテルの近くだったので、チェックイン後に歩いて参拝する事にします。
日没まで参拝は可能なようですが、既に 18:00 を過ぎているので先を急ぎます。
この橋を渡った先が神社がある青島。
青島神社・橋

神社の参道は森の中を歩く事が多いですが、ここでは砂浜の中を歩きます。
ずっと奥まで砂浜なのかと思いきや、その先は洗濯板のようは岩場だったりします。
この変わった地形は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」と呼ばれるらしく、硬さの異なる砂岩と泥岩が波の浸食を受けて造られるらしいです。
青島神社・参道

青島神社

鳥居が見えてきました。 根本に支えとなる支柱がある両部鳥居ですね。
この形式の鳥居は、神仏習合の名残の場合が多いそうですが、この場所だと波の直撃を考えた強度的な影響の方が大きいかも知れないですね...。
青島神社・鳥居

この先にあるのが本殿。
躍動的な狛犬が両脇を守っています。 鯉のぼりはこどもの日が近いからでしょうか?
青島神社

本殿前の門の扁額には「鴨就宮」と書かれてます。
どうやら、青島は昔は「鴨就島」とも呼ばれていたそうです。
青島神社・門

多分、これは拝殿で、この奥に本殿があるのでは? と思います。
青島神社の社殿は 1974年に火災で焼失しており、現在の建物はその後に再建された物です。 昔は神職と島奉行しか島に入れなかったそうで、一般人が入れるようになったのは 1737年以降との事。
青島神社・本殿

拝殿右側に元宮への参道があります。 南国のジャングルのような独特な参道です。
縁結びの御利益がある事から若い女性をターゲットにしているのがにじみ出ている参道です。
男一人旅には、少々、厳しい参道です...。
青島神社・元宮への参道

密林の中に鎮座する元宮です。 ちょっと違和感を感じる変わった風景です。
この付近からは古代の祭祀に使われたと思われる、勾玉や土器、獣骨などが出土しています。 その跡地に鎮座しているのが元宮です。
既に 18:30 位の時間帯ですが、この時間でも参拝者が多いです。
青島神社・元宮

青島は隆起した海床に貝殻が堆積して出来たそうです。
青島ではタカラガイの事を真砂と呼ぶらしく、砂浜で見つけた真砂をこの石の上に願いを込めてお供えするそうです。 見た感じ、貝なら何でも良い感じでしょうか?
青島神社・真砂の貝文

投瓮所
平瓮に願えを唱えて磐境に投げるそうです。
瓮が磐境に納まれば心願成就し、割れれば開運厄除だそうです。
他の神社でも皿を割るやつがありますが、それに近い感じがします。
青島神社・投瓮所

一通り参拝したので戻る事にします。
青島神社

御神水器
願いを書いた願い符を水に浮かべると溶けて願いが叶うと言います。
龍の前に立つと自動的に水が出るそうで、なかなかハイテクです。
青島神社・御神水器

風が強い...。
青島神社

少し寄り道して神社の裏側に回ってみます。
南国情緒あふれる海岸で、ぶらっと歩いているだけでも気分が良い場所です。
青島は古事記に書かれている「神話」の舞台になった場所でもあります。
山幸彦が海幸彦から釣り針を借りて釣りをした所、魚に取られた釣り針を取りに海の神の宮に行く有名な話です。
青島神社

そろそろ日が沈みそうです。
綺麗な夕日です。 この神社は時間ギリギリに来るのも悪くなさそうです。
青島神社・夕日


コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hiros-info.asablo.jp/blog/2018/04/29/8865833/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。