東京都 旧新橋停車場2019年02月10日

東京都港区のJR新橋駅付近に日本最初の鉄道路線の起点駅となった跡地があります。
当時の駅舎やプラットフォームは現存しませんが、1991年に発掘調査され 1996年から国の史跡として保存されています。
ネットで偶然存在を知り、早速、見学しに行く事にしました。 場所的にバイクが停められる駐車場は期待できないので電車で訪問する事にしました。

新橋駅には何度も行った事がありますが、ここの存在はまったく知りませんでした。
駅から少し歩くと近代的な高層ビルの谷間に昔の洋館のような建物が現れます。
正直、周りの風景とはかなりアンバランスな印象を受けましたが、2003年に復元された旧駅舎は美しかったです。 外観はかなり忠実に再現されているようです。
旧新橋停車場

旧新橋停車場

旧新橋停車場

旧新橋停車場

旧新橋停車場

正面玄関には9段の階段があったようです。
現在の出入り口には掘り下げられた穴があり、そこから当時の1段目の階段跡を見学する事ができます。
旧新橋停車場・玄関階段跡

プラットフォームも復元されています。
当時のプラットフォームは発掘調査後に保存の為に埋め戻されています。 
現在は一部が掘り下げられて見学できるようになっています。 当時のプラットフォームとして積まれた石垣の一部が見えました。
旧新橋停車場・プラットフォーム

旧新橋停車場・プラットフォーム

プラットフォームの脇には線路も復元されています。
線路の奥の方は枕木が見えませんが、当時は枕木の上にも小石や砂が混じった土が乗せられており、線路のみが露出していたそうです。
案内板によると、奥の方は当時の姿を再現し、手前は展示用に枕木を見せているようです。
旧新橋停車場・線路

「0哩標識」も復元されています。
1870年、測量の起点となる最初の杭がこの場所に打ち込まれました。
日本の鉄道はここから始まった訳ですね....。
旧新橋停車場・0哩標識

ターミナル駅としての機能が東京駅に移ると、旧新橋駅は「汐留駅」と改名され、貨物専用の駅に役割りが変わります。 また、「烏森駅」が現在の「新橋駅」に改名されます。
「汐留駅」は 1986年に廃止されました。
旧新橋駅は日本の鉄道の原点を知る貴重んあ場所でした。 そろそろ帰る事にします。

そう言えば、新橋駅に何故SLが展示されているのかあまり気にしてませんでしたが、ここが日本の鉄道の原点だったと言う事からだと思います。
「C11 292」は1972年からここに展示されているそうです。 この車両は太平洋戦争末期の 1945年に製造され、主に中国地方で使用されていたようです。
新橋駅・SL広場

新橋駅・SL広場