東京都 地下鉄博物館2020年01月13日

地下鉄博物館は東京都江戸川区東葛西にある地下鉄の博物館です。
開館したのは 1986年なので、意外と古くからある博物館で、公益財団法人メトロ文化財団が運営しています。 ここの博物館で一番の人気は下鉄運転シミュレーターだと思いますが、展示車両も貴重な物が多いので見るだけでも楽しめると思います。 入場料が安いのも良いです。

入場券は切符と同じ形状をしており、改札鋏で入場券に鋏を入れる光景は懐かしかったです。
今の子供は自動改札が当たり前なので、改札鋏など見たことが無いかも知れません。
地下鉄博物館

丸の内線 301号車両
1954年の丸ノ内線開業時に使用された第1号の車両です。
第1号の車両が現存している事自体が驚きです。
当時、ニューヨーク地下鉄の最新型車両をモデルに、特許料を支払って国内生産したそうです。
このカラーリングの車両は実際に乗車した記憶がありますが、この後に製造された 500系と呼ばれる車両だったと思います。 どこか懐かしさを感じる車両です。
地下鉄博物館・丸の内線 301号車

地下鉄博物館・丸の内線 301号車

地下鉄博物館・丸の内線 301号車

日本初の地下鉄車両 1001号車
1927年、東洋初の地下鉄が上野~浅草間に開通しました。
その時に使用されていた地下鉄第1号の車両です。 驚いた事に、この時代で既に ATS(自動列車停止装置)や自動ドアが使用されていました。
この時の ATS は「打子式」と呼ばれる物で、赤信号になると線路上のトリップアームが突き上がり、車両のトリップコックを開いて緊急ブレーキをかける仕組です。
地下鉄博物館・1001号車

地下鉄博物館・1001号車

地下鉄博物館・1001号車

地下鉄博物館・1001号車

地下鉄開業当時の自動改札
ターンスタイルと呼ばれる自動改札を再現した物です。
当時は運賃が均一だったので、切符では無く10銭硬貨を直接入れて改札を通過していたようです。
1927年(昭和2年)に、自動改札が存在していた事に驚きました。
この復元された改札は、現在の硬貨を使って実際に通過する事もできます。
(お金はちゃんと帰ってきます。 念の為...。)
地下鉄博物館・昔の自動改札

シールドマシーン
続いて地下鉄を作る機械のコーナーです。
シールドマシーンはトンネルを採掘する為の装置で、このカッターディスクは副都心線の東新宿駅~新宿三丁目駅の工事で実際に使用されていた物です。
1分間に4分の3回転の速度で回転するそうなので、思ったよりもゆっくり回転するようです。
地下鉄博物館・シールドマシーン

先ほどのカッターディスクを前に押し出していたのが、このシールドジャッキです。
こちらは有楽町線の小竹向原駅~氷川台駅の工事で実際に使用されていた物です。
200 トンの推進力があるとの事。
地下鉄博物館・シールドジャッキ

こちらは地下鉄トンネル内の再現です。
線路周辺のいろいろな設備が展示されています。
しかし、景色の見えない地下鉄の運転って、ちょっと辛そうな感じがしますね...。
地下鉄博物館・トンネル

軌道モーターカー
保守作業要員や資材の輸送、ATC 用信号電流の測定などを行う特殊車両です。
一日の運行が終了すると、このような車両で路線の点検作業などが行われます。
この車両は、1975 ~ 1985 年に使用されていました。
極端に短い車両で、長さは 2.85 m しかありません。
地下鉄博物館・軌道モーターカー

100形車両
1938年に製造された車両で、渋谷~新橋間の地下鉄開通時に使用されていました。 恐らく、現在の銀座線の一部だと思います。
この車両は色を塗り替えて 1968年まで使用されていました。
この車両は地下鉄車両の仕組みが理解できるように展示されており、自分で扉を開閉したり、車輪やブレーキなどが稼働する所を見る事ができます。
地下鉄博物館・100形車両

地下鉄博物館・100形車両

車両の前に展示されている台車。 車輪やブレーキが実際に稼働していました。
地下鉄博物館・台車

01系のフロント部分
1984年~2017年まで運用され、228両が製造されました。 つい最近まで見かけた車両です。
2012年から段階的に 1000系に切り替えられました。
何かしらの操作ができるのか、順番待ちが発生していました。
下鉄運転シミュレーターの方は、もっと長い順番待ちでしたが...。
地下鉄博物館・01系

別に鉄道ファンでは無いのですが、意外と楽しむ事ができました。
大人は子供が少ない平日にこっそり来た方が遊べるかも?


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