奈良県 法起寺 ― 2023年11月24日
奈良県生駒郡斑鳩町の法起寺は世界遺産登録されている寺院です。
発掘調査により法起寺は、聖徳太子が法華経を講説した岡本宮を寺に変更したのが全身と考えられています。 638年に福亮僧正が金堂を建立、706年には恵施僧正が三重塔を建立しています。
法起寺は奈良時代には栄えましたが平安時代に入ると徐々に衰退します。 江戸時代初期には三重塔だけしか残らないほど荒廃していました。
しかし、1678年頃から徐々に修復され、現在では世界遺産にも登録されています。
法起寺に向かって自転車を漕いでると、遠くに法起寺の三重塔が見えてきました。
当時は高い建物が無かったと思うので、三重塔は目立つ建物だったと思います。
西門
この門の先が受付です。
ここに来たのは15年ぶりでが、ほとんど変わって無いような気がします。
収蔵庫
平安時代に作られた木造十一面観音菩薩立像を安置する為に、1982年に建てられた収蔵庫です。 木造十一面観音菩薩立像は講堂の本尊だった仏像で、保存を優先する為に耐火性が良さそうな建物に移されたのでしょう。
平安時代に作られた木造十一面観音菩薩立像を安置する為に、1982年に建てられた収蔵庫です。 木造十一面観音菩薩立像は講堂の本尊だった仏像で、保存を優先する為に耐火性が良さそうな建物に移されたのでしょう。
講堂
法起寺創建時はもっと大きな講堂だったらしく、現在の建物は 1694年に再建された物です。
創建時は講堂の左右から塔や御堂を囲む廻廊が伸びていたようです。
多分、法起寺も、法隆寺に似た感じに建物が配置された伽藍だったのかも知れません。
聖天堂
元々、この辺りには金堂がありました。
多分、創建時は金堂と三重塔が並ぶように配置され、講堂から伸びた廻廊が囲んでいたのだと思います。
聖天堂は、歓喜天像を安置する御堂で、何時頃から存在していたのかは不明なようです。
現在の建物は 1863年に再建された物です。
歓喜天はインドの鬼神が仏教に取り入れられた物のようで、象頭の人が抱擁している像が多いようです。 パンフレットにも写真が無かったので、ここに安置されているのがどんな像なのかは不明です。
三重塔
706年に建立された、現存する日本最古の三重塔です。
この塔は、法隆寺五重塔の初重、三重、五重と同じサイズで模したと考えられています。
法起寺の建物は江戸時代以降に再建された物がほとんどですが、三重塔だけは現在まで残り続けました。 法起寺のシンボル的な塔です。
南大門
「大門」と呼ぶには小さいので、多分、江戸時代以降に再建された物でしょう。
法起寺の敷地面積も変わっていると思うので、門があった場所も創建時とは違うのかも知れません。
鐘楼跡
聖天堂の近くにあった鐘楼跡です。
三重塔の横に金堂があった事を考えると、江戸時代以降に再建された物でしょうか?
現在は土台部分だけが残っています。
境内の中心部付近にあった池。
世界遺産登録されている寺院ですが、思ったよりも小さな寺院です。
拝観には、それほど時間がかかりませんでした。
さて、レンタルした自転車を返しに駅まで戻りますか..。
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