京都府 妙法院門跡2020年11月20日

妙法院門跡は京都府東山区にある天台宗の寺院です。
開山したのは最澄だと伝わりますが、創建年代や始まりについては不明な点が多いようです。
大きく発展していたようですが、応仁の乱で焼失しており、豊臣秀吉の方広寺大仏造営の時に再建されたようです。 現在は智積院の隣ですが、場所も何回か変わっているようです。
格式の高い寺院のようで、あまり知られてませんが、妙法院の管理下には有名な三十三間堂があります。

表門
表門の他に唐門がありますが、そちらは閉ざされているので、一般的な通用口はこちらの表門だと思います。
妙法院は普段、一般公開されてませんが境内の参拝は自由にできます。 また、年に数回、建物内が特別公開されるようです。 11月頃に特別公開されているようですが、コロナの影響か、微妙に時期がズレていたのか、訪問時は特別公開されてませんでした。
妙法院門跡・表門

庫裏
安土桃山時代の建物で国宝指定を受けています。
豊臣秀吉が「千僧供養」を行った時、ここを台所として使用したと伝わります。
それだけの人数の食事が用意できる広い場所ですが、ここからだと分かりにくい感じもします。
破風の懸魚が印象的です。
妙法院門跡・庫裏

大玄関
1620年に京都御所の殿舎の一部を移築した建物のようです。
外から見れませんが、狩野派の襖絵は重要文化財に指定されています。
立派な唐破風屋根の玄関です。 見た感じ、ここは格の高い人用の入り口だと思います。
奥に、もう一つ小さな玄関が見えます。
妙法院門跡・大玄関

玄関
大玄関の隣にある、もう一つの玄関です。
こちらも唐破風の屋根ですが、先ほどの玄関と比べると小さいです。
こちらが一般的な入り口に近いのかも知れません。 特別公開時はここから入るのでしょうか?
妙法院門跡・玄関

宸殿
室町以降の歴代天皇、皇后、中宮が奉祀されている場所のようです。
1898年に再建された、比較的新しい年代の建物のようです。
「寺」と言うより、天皇を祀る「神社」的な存在でしょうか? 「宸殿」と言う名称も、聞いた事が無いのでよくわかりません...。 当初、こちらが本堂かと思ってました。
妙法院・宸殿

妙法院・宸殿

唐門
唐門を内側から見た所です。
いわゆる勅使門であり、特別な人しか通れない門のようです。 当日も門は閉ざされてました。 江戸中期に桜町天皇が下賜した門と伝わります。
妙法院・唐門

普賢堂
1790年に建立された建物です。
本尊普賢菩薩像は平安時代後期作と伝わります。
どうやら、妙法院の本堂は、こちらの建物のようです。 周辺の紅葉も美しかったです。
妙法院・普賢堂

妙法院・普賢堂

妙法院・普賢堂

観光客もあまり来ない場所なので、とても静かです。
静かに参拝して、静かに紅葉を鑑賞する、そんな場所でしょうか。
妙法院

妙法院

特別公開でなくても見所がある寺院でした。
でも、次は特別公開の時期に合わせて訪問したいと思います。


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