鎌倉宮2017年04月08日

創建が明治2年なので、比較的最近創建された神社です。 祭神は後醍醐天皇の皇子、護良親王です。 護良親王は足利尊氏と対立した事により捕らえられ、東光寺に幽閉された後、非業の最後を遂げます。
鎌倉宮は護良親王を想う明治天皇によって、東光寺跡に創建された神社です。

変わった色の鳥居です。 白は「純粋」、赤は「赤誠」を意味しているそうです...。
鎌倉宮

拝殿の方に向かいます。 左が手水舎で右が盃割り舎です。
盃割り舎では、盃に息を吹きかけで厄割り石に叩きつけて割ると厄が祓えるそうです。
鎌倉宮

一枚100円のお手頃価格のせいなのか、日本中に厄が蔓延しているせいなのか不明ですが、結構な数の盃が割られてます....。
鎌倉宮・盃割り舎

拝殿
拝殿には大きな獅子の頭「獅子頭守」が祀られています。 ちょっと変わってますね...。
どうやら、祭神である護良親王は、戦の時に兜の中に獅子頭のお守りを入れていたそうで、その事から獅子の頭が祀られているようです。
鎌倉宮・拝殿

鎌倉宮・拝殿

村上社
護良親王の忠臣、村上義光が祀られている社です。 村上義光は、護良親王を逃がす為に身代わりとなって自刃した人物です。
社の前には「撫で身代わり」と呼ばれる木彫りの像(多分、村上義光かと思います...)が安置されています。 体の悪い部分を撫でると身代わりになってくれるそうです。 撫でられまくってるので、あちらこちらが黒光りしてますね...。
鎌倉宮・村上社

鎌倉宮・村上社

ここから先は拝観料が必要になりますが、せっかくなので土牢や宝物殿も拝観することにします。
鎌倉宮・拝殿

土牢
本殿の真後ろにある土牢です。 護良親王はここに9カ月間幽閉されていたそうですが、想像以上に劣悪な環境です。 4m四方ほどの広さがあるそうですが、ここに閉じ込められるのは厳しいですね...。
鎌倉宮・土牢

御構廟
1335年、中先代の乱が起こると、護良親王は淵辺義博によって暗殺されます。 鎌倉幕府復活に利用される事を警戒しての事だと思われます。
ここは、護良親王の首が置かれた場所です。
鎌倉宮・御構廟

多宝塔
日賢上人の弟子たちが供養の為に建てた多宝塔です。
日賢上人は、護良親王と南方との間に生まれた子、日叡上人が教えを受けた人物です。
日叡上人は父の菩提を弔う為、妙法寺を実質的に開山した人物です。
鎌倉宮・多宝塔

右側にちょこっと見えているのが宝物殿。 明治天皇が行幸された時に休憩された場所らしいです。 拝観料が必要なせいか、天気が良くないせいか、ほぼ貸し切状態...。
鎌倉宮・境内

「宮」が付いている事から格式の高い神社だと思うのですが、立地条件的な問題なのか、参拝者は少ない印象を受けました。 まぁ、個人的には静かな場所の方が好きですが...。


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