京都府 祇王寺 ― 2017年11月25日
平清盛に寵愛された祇王が清盛の心変わりにより都を追われ、母、妹と共に出家した尼寺として知られています。 元々は法然上人の門弟良鎮によって創建された往生院と呼ばれる寺院でしたが荒廃し、その一部が祇王寺と呼ばれるようになったようです。
明治に入ると拝寺となりますが、1905年に復興され現在に至ります。
受付を通って中に入ると建物は非常に少なく、寺院というより庭園みたいな場所です。
祇王寺の復興には、大覚寺門跡の楠玉諦師が大きく関わっています。 その為、祇王寺は大覚寺の塔頭寺院でもあります。
数少ない建物の一つである門です。 茅葺屋根が回りの風景に溶け込んでいます。
この門の先には菊が植えられていました。
草庵
この建物は、京都府知事北垣国道氏の別荘が寄付され、1895年に移築した物です。
この建物の仏間には大日如来、平清盛、祇王、祇女(祇王の妹)、刀自(祇王の母)の像が安置されています。
左側の宝筐印塔が祇王、祇女、刀自の墓で、右側の五輪塔が平清盛の供養塔です。
しかし、祇王を追い出した清盛の供養塔が隣にあるのは、少し複雑な感じがします。
ここは、こじんまりとした寺院なので散策にはそれほど時間がかかりません。
ちょっと立ち寄るには良い場所かと思います。
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