京都府 退蔵院 ― 2020年11月21日
退蔵院は妙心寺の塔頭の一つです。 1404年、波多野重通が無因宗因禅師を迎えて開山した寺院です。 応仁の乱にて焼失すると、1597年、亀年禅師によって再建されます。
妙心寺の山門横にある寺院なので、訪れた事のある人も多いかも知れません。 10名以上であれば特別拝観を予約する事が可能なようで、方丈の内部なども見学できるようです。
山門
江戸時代中期に再建された薬医門です。 拝観の受付はこの門の先にあります。
今回は通常拝観なので、見学できるのは庭園のみになります。
観世音菩薩像
受付を済ませた後、庫裏の横から方丈のある方に進んだ所にたたずむ菩薩像。
静かに参拝者を見守っています。
方丈(本堂)
現在の建物は 1597年に再建された物です。
如拙筆の国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」は方丈の外からでも見れるように飾られていました。
本物は京都博物館で管理されており、ここに展示されているのは拓本ですが、眺めるにはこういった場所の方が雰囲気が出ると思います。
宮本武蔵も修行でここを訪れたとの伝承があり、ここで武蔵も「瓢鮎図」を見たらしいです。
実は、室町時代の画家、狩野元信が作庭した枯山水庭園「元信の庭」は、一般拝観では方丈脇から見えるのみ....。 庭園全体の一部だった事を後で知りました。
拝観可能な庭園のほとんどは、中根金作氏が昭和 38年に作庭した「余香苑」になります。
方丈奥で「ちらり」と眺めたのですが、その事に気づかず完全にスルーしてました。
陰陽の庭
庭園に入ると、向かって右側が陰の庭、左側が陽の庭になります。
時間帯の問題ですが、訪問時は陽の庭が日陰に入っていて薄暗い感じでした。
物事や人間の二面性を表しているとか...。
しだれ桜が美しいようですが、当然、この季節では何も咲いてません。
綺麗に刈り込まれた植木の中に四阿が見えます。 どことなく、茶畑っぽく見えます。
ひょうたん池近くに来ると、美しい紅葉を見る事が出来ました。
「元信の庭」を見た記憶がほとんど残って無いのが残念..。
確かに、方丈奥で写真を撮っている人がいたので、それが「元信の庭」だったとは...。
ちゃんと予約して特別拝観を利用した方が良さそうですね..。 でも、基本、一人旅なので、ちょっと無理か...。
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