福岡県 太宰府天満宮2023年04月30日

太宰府天満宮は全国各地に存在する天満宮の総本山です。
菅原道真は、藤原時平の謀略により大宰府へと左遷され、翌々年には都に戻れずに亡くなります。
菅原道真の亡骸を運ぶ牛車が動きを止めてしまい、道真公の御意思としてその場所に遺骸を埋葬して廟を建立しました。
その後、都では疫病や異常気象が発生し、謀略の首謀者である藤原時平も亡くなります。 人々は道真公の祟りとして恐れ、墓所だった場所に社殿を建立します。 それが太宰府天満宮の始まりとなります。

太宰府駐車センター
4年前に九州に来た時は、大雨だった事や、バイクが停められる駐車場が分からなかった事、時間的に遅かった事から訪問を諦めました。
対馬への移動は深夜なので、基肄城を訪問した後に太宰府天満宮に訪問する事にします。
太宰府駐車センターは、大きな駐車場でバイクも停める事ができます。
太宰府駐車センター

表参道
ゴールデンウイーク中なので大変混雑しています。
外国人観光客も、戻りつつあるようです。
この参道の先を左に直角に曲がった先が社殿になります。
大宰府天満宮表参道

浮殿
浮殿は、鎌倉時代に御旅所(神様の休憩所)として建てられ、当時の絵図にも記載があります。
ただ、戦前は心字池の辺りにあったとの事なので、場所はだいぶ変わっているのかも知れません。
周辺に庭園があったようですが、現在では近代美術館のような水張りに変更されています。
太宰府天満宮・浮殿

建物の中には現代アートが奉納されています。
磁石に引き付けられた金属の球体のようです。
訪問時は「アート」とは知らずに「何を奉納?」と言った感じでした...。
太宰府天満宮には、他にも何カ所か現代アートが展示されています。
太宰府天満宮・浮殿

太鼓橋、心字池
心字池は「心」の文字の形をした池です。
その池を2つの太鼓橋と直線の橋で渡ります。
この橋を渡る事により、参拝者の邪を払うと言われてます。
太宰府天満宮・太鼓橋

太宰府天満宮・心字池の橋

太宰府天満宮・太鼓橋

今王社
心字池の中にある末社です。
「今王社」と言うのは初めて聞いたのですが、「穢れ」に会って境内に入れない場合、ここに参拝したらしいです。 ここで言う、「穢れに会う」がどういう出来事なのか不明ですが...。今でもお葬式の帰りに塩で清めたりするので、そのたぐいでしょうか?
太宰府天満宮・今王社

麒麟像と鷽像
麒麟は想像上の動物としては有名な部類だと思います。
鷽は幸運を呼ぶ鳥です。 太宰府天満宮では、一年の嘘を天神様の誠に替える「鷽替神事」が行われており、古い木彫りの鷽を新しい鷽に替える行事が行われます。
1852年に奉納された物らしいので、思ったよりも古い像のようです。
麒麟と鷽

手水舎
太宰府天満宮の手水鉢は、1934年に奉納された宝満山の一枚岩で作られた物です。
中央に神亀が彫られており、とても神秘的な感じがします。
大きな岩は、何か特別な物を感じます。
太宰府天満宮・手水舎

楼門
現在の楼門は 1914年に再建された物です。
楼門は何度か焼失しており、石田三成が寄進した時もあったようです。
太宰府天満宮・楼門

太宰府天満宮・楼門

太宰府天満宮・楼門

なんと、本殿は大規模修繕中で見る事が出来ず..。
2027年の「菅原道真公1125年太宰府天満宮式年大祭」の一つとして、本殿の大規模修繕が行われています。 境内の大部分が立ち入り禁止なので、かなり大きな修繕工事のようです。
工事中ですが、参拝は可能でした。
太宰府天満宮・境内

仮殿
本殿の修繕工事が完了するまでの仮の拝所です。
但し、こちらもお披露目前だったので、どんな感じなのか窺い知れません。
屋根に樹木が生えているのは独特で、神聖な雰囲気を感じます。
本殿の修繕が終わり、神様が本殿に戻れば仮殿は無くなってしまうので、今しか見れない貴重な建物なのかも知れません。
太宰府天満宮・仮殿

屋根が周りの緑と一体化してますね。
背景と建物の屋根が区別できません。
太宰府天満宮・仮殿

本殿の主変には、沢山の摂社、末社が並びます。
大きな神社では、お馴染みの風景です。
太宰府天満宮・摂社、末社

太宰府天満宮・摂社、末社

厄晴れひょうたん
絵馬による祈願を良く見かけますが、ここではひょうたんでした。
古来より不思議な霊力が宿るとされるひょうたんの中に願い事を記入した紙を入れて祈願します。
太宰府天満宮・厄晴れひょうたん

相輪橖
最澄が日本に伝えた、仏教の塔の新しい様式です。
1802年に建立され、1847年に再建されました。
太宰府天満宮・相輪橖

絵馬堂
1813年に建立された、九州最古の絵馬堂です。
昔の大きな絵馬が飾れており、休憩所的な場所になっています。
太宰府天満宮・絵馬堂

太宰府天満宮・絵馬堂

さぁ、次は対馬だ!
しかし、大雨の中、福岡の100名城を散策してから、既に4年が経過していたとは..。
年々、時間が経つのが早く感じます...。
太宰府天満宮・牛像