八戸市 根城 ― 2013年09月04日
根城は、青森県八戸市にある、南部師行によって築城された平山城で、100 名城の一つです。
築城時期は南北朝時代の 1334 年なので、100 名城の中では古い部類に入ると思います。 1592 年には秀吉の命で掘などが壊され、城としての機能は失われましたが館自体は残されました。 1627 年に八戸氏の移封により廃城となりました。
初の青森県訪問を迎えてくれた南部師行の像。
こういう像って、昔の肖像画から作るのでしょうか...。
旧八戸城東門
根城への入り口にあるのが旧八戸城東門。 八戸城は根城とは別物なので、なぜここに? と思ったのですが、元々、根城にあった門を八戸城へ移築したそうです。 1857 年の台風で倒壊後、家臣・木幡氏の門として建て替えられました。
堀跡
V時形の空堀跡です。 現在は 1m 程度の深さなので少し浅く感じましたが、案内を見ると 4m 位の深さがあり、当時はもっと深かったようです。
こちらの堀跡は 3m 程度あったそうです。 今でも 1m 程度掘ると水が出るらしく、昔は底に水が流れてたかも知れません。
北門と東門
本丸への入り口となる北門(上)と東門(下)です。
中世の城の門は質素です。 北門は閉鎖されているので東門から本丸へ入ります。
納屋
納屋は本丸の端の方に集められてました。 茅葺屋根が床近くまで来る、竪穴式の独特な建物です。 中世と言うより、古代と言った感じの建物で、この時代とは思えない建物です。
主殿
当主が特別な来客に会ったり、儀式を行った建物です。 内部では当時の様子などが再現されています。
上馬屋
上馬屋は、当主が所有した馬を繋いでおいた場所です。 この辺りは昔から優秀な馬の産地として知られてました。 ただ、昔の馬は今ほど大きくなかったそうです。
中馬屋
こちらは来客用の馬を繋いでいたようです。 手前の部屋には道具や干草をしまっていたそうです。
下馬屋跡
夜間や冬場に馬を飼っていた建物跡です。 馬関連の設備が充実している事からも、当時の馬の重要性がわかります。
野鍛冶場
屋外の鍛冶場で、壊れた鉄鍋などを溶かしていた場所です。 ここでは溶かした鉄を棒状に固めて原材料となる鉄を精製していました。
鍛冶工房
ここでは鉄を加工し、鎧や刀の部品や釘などを作成していました。
この時代って、まだ竪穴式の建物が主流だったのでしょうか?
板蔵
当主やその家族が使用する道具や衣類を保管していた建物です。
ここに出入りできたのが限られた人たちだけだったと考えられています。
根城は、現在、主殿が復元され、史跡公園として整備されています。
復元された中世の建物は、あまり見た事が無かったので興味深かったです。
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