京都府 哲学の道(1)~法然院 ― 2017年11月24日
哲学の道
明治23年、琵琶湖の水を京都市内へ引く為に疎水が造られました。
哲学の道は、その疎水に沿うように続く、若王子橋~浄土寺橋間の散策路の事を言います。
京都大学の哲学者・西田幾多郎などに散策路として使用され、にちに「哲学の道」と呼ばれるようになりました。
法然院
鎌倉時代に法然とその弟子たちが六時礼讃の法要を行ったのが始まりのようです。
しかし、後鳥羽上皇の2人の女房(松虫、鈴虫)が弟子たちを慕い出家した事から上皇の怒りを買い、当事者の弟子2名は死罪、法然も流罪になります。
その後、寺は荒廃しますが、江戸時代初期に萬無、忍澂によって再興されます。
茅葺屋根の美しい山門です。 門の奥に見える紅葉もいい感じです。
ここに来たのは10年ぶりですが、前回来た時とほとんど変わっていない感じです。
違うとすれば、今回は紅葉シーズなので人が多い事くらいでしょうか...。
山門を通ると参道の両側に白砂壇があります。
波のような模様がありますが、水を表しているようです。 そういえば、銀閣寺にも同じように白い砂を盛った「銀沙灘」がありましたね...。
1694年に建立された浴室だったらしいですが、現在は改装し、講堂として使用されています。
当日も、なにやら個展のような事が行われてましたが、良く分からなかったので近寄りませんでした...。 外から見ると、何やら写真が展示されてるようですが...。
当日は、「非願会(ひがんえ)」と言う催し物が行われており、コンサートなどが行われてました。 参加料は「御志納」なので金額は決まってませんが、東日本大地震の被災者支援団体への寄付になります。 時間に余裕があったので、琴・三味線・尺八のコンサートを聴いてきました。 のんびりとした散策は久しぶりです。
1737年に建立された経蔵です。
本堂を見守るように、石段の上に立ち続けている地蔵菩薩像です。
この像は、法然院を再興した忍澂和尚が、1690年に自身と等身大の地蔵菩薩像を鋳造して安置した物です。 思ったよりも歴史のある像のようです。
こちらが地蔵菩薩が見守る先にある本堂です。
現在の本堂は 1681~1688年にかけて再建された物です。
阿弥陀如来坐像、法然上人立像が安置されています。
ここは、それほど有名な寺院では無いと思いますが、意外と観光客が多いです...。
でも、有名な場所と比べると人が少ないので穴場的な場所かと思います。
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